網代幸介「Excavation Record II – Loro’s Heart」

biscuit gallery(東京・新宿)にて、所属作家・網代幸介による個展「Excavation Record II – Loro’s Heart」を開催いたします。本展は、biscuit gallery の出版部門 biscuit books より刊行される 網代幸介 初の本格作品集『Kingdom of Sally』の刊行記念展です。会期初日の9月26日(土)は、作品集の発売日にあたります。

タイトルの「Loro」は、網代が描き続けてきたサリー王国の神話における創造の神ロロの名です。同時期にニューヨークの GR gallery で開催される米国初個展「Excavation Record I – Sayonara」が王国の終わりをテーマとするのに対し、本展はその対となる はじまり へと遡ります。10年をかけて発掘されてきた王国の断片が、一冊の本と、biscuit gallery の展示室にて展開されます。

作家ステートメント|ロロの心臓
サリー王国の古い旗には、奇妙な形の紋章が描かれていました。それは「ロロの心臓」をかたどったものだと言われています。ロロは深く崇拝された神で、その心臓には太陽に匹敵する力が宿っていると信じられていました。災いを退け、病を遠ざけ、富をもたらすとされ、人々はそれを魔除けとして身につけ、家に置き、器や建物に描きました。
6世紀の終わり頃、サリーが自らを神であると宣言し、ロロは古い神として追いやられ、「ロロの心臓」は異端の象徴となりました。神殿から紋章は削り取られ、石に刻まれた心臓は破壊され、古い絵画の多くも失われました。
今回発掘された絵画は、6世紀頃に描かれたものと考えられています。ロロの心臓の形をした額の中に、三つ編みをした若い女性が描かれています。私はこれまで発掘した絵画の中で、何度もこの少女に出会ってきました。私は彼女を「レネット」と呼んでいます。

会期:2026年9月26日(土)– 10月11日(日)
会場:biscuit gallery(東京都新宿区新宿3-32-10 松井ビル8階)
開廊時間:木〜日 13:00–19:00(月・火・水 休廊)
初日:15:00頃 サイン会(ご購入者限定)、17:00–20:00 オープニングパーティ

会期中は、会場にて網代による公開制作を行う予定です。約5メートル長の絵巻や絵画が制作されていく様子を、間近でご覧いただけます。価格は「お問い合わせください」表記としています。ご購入・お問い合わせは各作品ページよりお願いいたします。