舟橋 磨里乃|Marino Funahashi《Element Composition #11》
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舟橋 磨里乃|Marino Funahashi《Element Composition #11》

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制作年
2026
技法・素材
oil,medium,sand,canvas
サイズ
333×242mm
作品番号
BIS-26-MFUN-7007

視覚では捉えられない存在や現象を手がかりに、色彩や質感による抽象風景を描いています。自然の時間の堆積と、人の記憶が持つ曖昧さや流動性を重ね合わせ、その関係性を探求しています。

作家について

濾過される知覚 — 記憶の循環と共存の風景

過ぎた時間が宿していた確かな情景や物質は、やがて循環の中で輪郭を失い、薄れてゆく。

視線の先に見たものだけを取り入れ、反芻させながら美化し、記憶として沈澱していく。

私たちは今、視覚情報が光速で消費される時代を生きています。

記号化された情報過多は、事物の実在感を希薄化させ、私たちがひとつの「モノ」と深く対峙する時間を奪い去っていくように思います。

私は、自身の「記憶がエピソードとして保持されない」という特性を、情報の濾過と捉え直し、「何があったか」ではなく、脳に残留した色彩や質感、すなわち「感覚の骨組み」として昇華します。

そして、その描かれた断片を再び知覚し、新たな記憶として蓄積していくこのプロセスを「記憶の循環」と考えます。

このプロセスは、言語化できないもの、画面上では捉えられない物事の多くを内包しており、身体的な筆致とマチエールを重なりは、その場の光を受けるアナログな時間の厚みを画面に留める試みでもあります。

具体的な具象が消えたあとに現れる「非在の存在」としての空白。本展のテーマでもある『あわいに触れる』は 形と形の間、現実と記憶の間、そして物と自己の間に生じる言葉以前の領域であり、そこに優しく触れる試みです。

多様な要素が境界なく共存し、調和する風景が広がっている「象徴的抽象」として構築された画面が、鑑賞者の内奥にある曖昧な記憶と接続され、失われつつある「内なる静寂」と向き合う機会となることを願っています。

1989年愛知県出身

配送・お引き渡しについて

  • お引き渡しは会期終了後、2〜3週間前後になります。準備ができ次第メールでご連絡いたします。
  • 店頭受取をご希望の場合は biscuit gallery(東京・新宿)にて直接お渡しできます。

※ ギャラリー店頭でも同時に販売しているため、タイミングによっては売り違い(完売)となる場合がございます。